9月22日(土曜日)、NPO法人ハグミイのイベントで講師をしました。
NPO法人ハグミイは、千葉市内で子どもお菓子サークルや様々な食にまつわるイベント開催をしているNPO法人です。
テーマは食と住で異なりますが、五感をつかった体験・体感を大事にしている点は共通しています。
そこで今回のテーマは、食と自然を活かした暮らしの接点として、「ソーラークッカーづくりとソーラークッキング」にしました。
メニューは 煮リンゴ。
調理室でクレープを焼き、ソーラークッカーで煮たリンゴをトッピングして食べるという趣向でした。
ところが当日は、あいにくの曇りの天候。
自作のソーラークッカーでの調理はできませんでした。
そこで、なんでソーラークッカーがこんな形で、こんな材料でできているのか、、といった工夫の秘密を確かめる実験をしてみました。
200Wの電球を用意して、以下の3つの容器内の温度を比較してみました。
1.5時間後の結果はこんな感じでした。
① 白い容器/集熱パネルなし :28.5℃
② 黒い容器/集熱パネルあり :31.1℃
③ 黒い容器+ビニル袋/集熱パネルあり :34℃
(冷房している室内の空気温度は、26.8℃)
黒・反射板が大事なのはすぐに想像できますが、断熱用のビニル袋のある/なしが、
実はとても大事ということが分かります。
なぜこんな実験をしてみたかというと、、、。
料理ができるほどの太陽熱のエネルギー。
大規模なところでは太陽熱での発電、住宅でも太陽熱給湯器などによる利用方法がありますが、もっと身近なところでは、冬に窓からはいってくる太陽の暖かさも大事なエネルギーです。
ところが、ソーラークッカーでビニルの袋で保温をしないと容器内の温度が上がらないように、家でもせっかく取り入れた太陽の暖かさは、逃がさないように断熱材で保温してあげることが実はとても大事なのです。
エネルギーを作ることばかりではなく、有効に使う術と合わせて取り組まないと、日本のエネルギーシフトは実現しません。
そんなことが少しでも伝わればいいな、、と思ってプログラムをデザインしました。
エネルギーの体験学習と、食の体験学習のコラボレーションに、可能性を感じました!
とはいえ、やはり美味しいものの体感には負けますね!
今日のメニューは、クレープでした。
先生特性の誰でも薄く焼ける特性クレープ種レシピで、子どもたちがフライパンでクレープ生地を焼きました。
当日の様子は、こちら → ハグミィ フェスタブログ
また、今回のソーラークッカーの集熱板は、「ききょう」タイプ。
こちらのサイトを参考にして作りました。
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