窓の改修
「窓の熱性能を良くする工事」といえば簡単そうに見えますが、
ペアガラスの空気層の厚みは?ガラスの種類は?サッシを変えるの?ガラスだけを変えるの?と、その方法は幾通りもあります。
今回は、窓の物性値のデータ、コストとともに、窓の使用頻度、人のいる場所と放射暖冷房システムの配置、用途などを総合的に考慮して20箇所以上の窓の仕様を1つずつ決めています。
たとえば、
開閉がしにくい場所にあったり、人が滞在する場所に影響が少ない場所については、真空ペアガラスへの取り換えのみとしています。一方、人が長く滞在し、体感に影響を与える場所は、既存サッシのガラスを真空ペアガラスに変え、室内側に木製のガラス戸の追加して、 確実な性能Upとともに、木を多用した既存の内装と調和させています。
ショールームとして活用する場所は、
人の心をつかむような「のるすくデザイン」。
家具のように作りこんだ素晴らしい建具が納まっています。
窓は、光、熱、風景を取り入れたり、人の出入りの場所でもあるように、多様な機能・用途をもった複雑なものです。
単にペアガラス化する、断熱性能のよい窓を足すといったことだけでなく、きちんと選択のデザインをすることが重要ですし、それには手間と智恵がいるものなのです。