既存住宅の改修プロジェクト その3

窓の改修

「窓の熱性能を良くする工事」といえば簡単そうに見えますが、

ペアガラスの空気層の厚みは?ガラスの種類は?サッシを変えるの?ガラスだけを変えるの?と、その方法は幾通りもあります。

 

 今回は、窓の物性値のデータ、コストとともに、窓の使用頻度人のいる場所と放射暖冷房システムの配置用途などを総合的に考慮して20箇所以上の窓の仕様を1つずつ決めています。

 

 

 

たとえば、

開閉がしにくい場所にあったり、人が滞在する場所に影響が少ない場所については、真空ペアガラスへの取り換えのみとしています。一方、人が長く滞在し、体感に影響を与える場所は、既存サッシのガラスを真空ペアガラスに変え、室内側に木製のガラス戸の追加して、 確実な性能Upとともに、木を多用した既存の内装と調和させています。

 

 

 

 

開閉頻度が高く家族がいつも集う居間の窓は、何よりも使いやすさと確実な性能UPを目指して、思い切って既存のサッシを取り外し木製サッシ(株式会社ノルド)へ取り換えました。

ショールームとして活用する場所は、

人の心をつかむような「のるすくデザイン」。

 

家具のように作りこんだ素晴らしい建具が納まっています。

 

窓は、光、熱、風景を取り入れたり、人の出入りの場所でもあるように、多様な機能・用途をもった複雑なものです。

単にペアガラス化する、断熱性能のよい窓を足すといったことだけでなく、きちんと選択のデザインをすることが重要ですし、それには手間と智恵がいるものなのです。