打ち合わせテーブルを無垢板で作ってもらいました。
製作してくださったのは、栃木県北部の馬頭(那珂川町)にある工房、ヒロクラフトさん。
工房内に保管されている板をいくつか見せていただきながら、木目がはっきりしていて力を感じたニレ木の板を選びました。
里山の中にある工房で家具や小物を製作をしているヒロクラフトさんの作る物は、暖かくてやさしい感じがするものばかりです。
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5月にご相談に伺ったときには、昆虫のこと、植物のこと、米づくりのことなど、いろいろなことを話しながら、裏の田んぼまでの道を案内してくださいました。
棚田で馬頭琴を聴くコンサートや野山の散歩道を展示会場にした森の写真展など、里山の暮らしを楽しみながら仕事をしている素敵な工房です。
作ってもらったテーブルは、マンションでも搬入できるように、天板と脚の部分が分離できます。
「せっかくの木のテーブルなので、取り付けも金物ではなく、ホゾで考えてきました」とヒロクラフトの廣田さん。
栃木から運んできてくださり、組み立て方法を教えてくれました。
脚と天板を止めるホゾには、入れる向きが文字で彫り込んでありました。
ホゾを入れる穴の中はとても繊細に加工されていて、異なる向きに入れると取り外しができなくなるとのこと。
後日、組み立てたときに間違わないように、という気遣いです。口で説明されてもすぐに忘れてしまいますが、これならば大丈夫です。
建物の運用支援の仕事で、使い方を引き継ぐという仕掛けのデザインにも通じるものがあり、とても共感しました。
脚のところには、ちょっとした桟を付けてもらっています。これは、急なお客さまのときに、机の上の書類などをちょっとしまえるように、、との配慮です。
無垢板ですので、使い続けるうちに色も変化してくるそうです。そんな変化も楽しみながら、大事に使い続けていきたと思っています。
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