足掛け3年サポートしている滋賀県の守山中学校に行ってきて撮影した校内の掲示物です。
滋賀県守山市立守山中学校の改築事業は文部科学省のスーパーエコスクールに認定されています。
スーパーエコスクールとしての取り組みをサポートするために、ここ数年通っています。
昨年度、温度計を教室に置いて、日々の環境を記録することで環境に対するセンスが磨かれますよ、というような話をしました。
今年になって学校に行くと、こんな掲示が!
晴れの日、雨の日という分け方もセンスあるし、コメントも実践的です。
晴れの日、雨の日を分けたのは先生のアイデアらしいですが、コメントは生徒のものとのこと。
自主的にこんな取り組みも始まってる中、今年の冬から本格的に学校全体で環境学習に取り組み始めます。
スーパーエコスク―ルとは、環境技術を取り入れた校舎の工夫とそれを活かした環境教育や生活スタイルで省エネに取り組みます。
合わせて、太陽光発電などで創エネ(エネルギーを作り出す)ことで、学校で使うエネルギーのゼロ化を目指すものです。
もう1つの目的としては、このような取組を地域に発信することで、地域への波及効果も期待されています。
なんだかめんどくさくて難しい話のように思いますが、要は、学校施設は古くて暖冷房設備も十分でありません。
それをそのまま建て替えて、暖冷房設備を導入したらエネルギーの増になりますが、快適性を確保しつつ、エネルギー使用量がそれほど増やさずに実現できれば、地球環境も生徒もみんなが笑顔になれる・・ということです。この思想は、学校だけのことではなく、未来の地球と人類が共存するための大事な方法です。
だからこそ、地域への波及効果のある学校で取り組みに、大きな意味があると思っています。
これを実現するには、建物の工夫や高効率な機器を導入することも大事なのですが、もっと大事なのは施設の使い方、意識を学校全体で共有し、その意識を継続することです。
守山市の教育委員会さんは、特にその点を重要視して、佐藤エネルギーリサーチ、みっつデザイン研究所と連携しながら、改築工事に合わせて3年近く、先生方と勉強会をしたり、授業プログラム、授業時間数の確保、進め方などを検討してきました。
その3年間を過ごす中で、学校と滋賀県地球温暖化活動推進センターさんとの連携もできつつあります。
工事中の学校もだんだんと姿を現してきました。
今年は、東海地区で学校づくりに関わる堀部氏にも協力いただきながら、生徒の有志が工事現場に入り、職人さんや現場監督さん、設計者さんへインタビューに取り組みながら、誰が、どんな思いでこの学校を作っているのかを後世に伝えるための取り組みも始めています。
秋には引っ越しを経て、年明けから新校舎を学ぶ授業が始まります。
まだまだサポートは続きますが、こうやって継続して関わることの面白さ、大事さを感じています。