平成28年11月に校舎が完成した滋賀県守山市立守山中学校の改築プロジェクトでは、スーパーエコスクールとして取り組む、校舎のエコな工夫を活用した環境学習プログラムの作成を支援をしています。
校舎を活用した環境学習に継続して取り組んでもらうためには、プログラムを作るだけではなく、設計時の想いやエコな工夫を今の全校生徒、加えて未来の生徒や先生方とも共有できるようにすることも大事です。
そこで昨年度は、生徒有志が工事現場を見学したり、発注者、設計者、施工者へのインタビューを行う中で、彼らが感じたこと、伝えたいことを、文化祭や地域のイベントで発信していきました。
さらに有志の生徒らには、新入生や新しい教職員の先生方が最初に見る守中改築の経緯、スーパーエコスクールの工夫を紹介した動画制作にも協力してもらいました。
このような守中での取り組みを jiaゴールデンキューブ賞2016/2017 に応募したところ、学校部門の特別賞を受賞することができました!
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関係者のみなさま、ありがとうございました!
審査員の工藤和美(審査委員/建築家・シーラカンスK&H)さんからは、以下のような講評をいただいています。
--- 以下サイトより転載---
学校部門で特別賞に選ばれた、生徒が「つくった人の想いを未来につなげる」プロジェクトは、新校舎での生活を始めた守山中学校の生徒達が、校舎ができるまでのプロセスをインタビューしながら、つくった人の想いを実際に生徒がユーザーとして検証し感じ取る。 それを、後世に継承して行こうという、建築という無言の対象が、少し語り掛ける事で、使う側の意識や発見につながることを実証したプロジェクトとして、高く評価しました。
--- 転載終わり---
適切な運用を引き出すためには、建物の工夫を理解するだけでなく、その建物への愛着のような感情も必要だと思っています。工藤さんがコメントしてくださったように、「建築という無言の対象が、少し語り掛ける事で、使う側の意識や発見につながる」まさに、そんなことを目指したプロジェクトだったと思っています。
新学期が始まり、制作した動画をまずは教職員の先生方が見てくださったそうです。
動画が終わったときには、大きな拍手が起こったとのこと、建物への愛着が芽生えた瞬間だったのではないか、、と思っています。
本年度も、環境学習プログラムの完成を目指して支援を続けていきます。