設計のための建築環境学 第2版 刊行


日本建築学会バイオクライマティックデザイン小委員会のメンバーで執筆した本の第2版が、2021年3月末に刊行されました。改訂本のプロジェクトでは、主査のお役を頂戴していたのですが、2020年の3月に本格始動し、1年後の3月には刊行しなければならないというタイトなスケジュールの中、いろいろな方々にご協力いただきました。本当にありがとうございました。

 

第1版から10年を経た改訂ですが、世の中の変化に対応した情報更新に加えて、この本を授業で使用している先生方から頂いたアイデアなどが盛り込まれて、とても良い内容の改訂になったと思っています。(心の底から自画自賛!)

 

本の内容は、以下のリンクから(彰国社のサイト)

「設計のための建築環境学 みつける・つくるバイオクライマティックデザイン」

第2版 

 

私たちが定義するバイオクライマティックデザイン(=その地域に合致し、地球環境を維持できる、人間に快適かつ喜びを与える建築デザイン)は、世界的な脱炭素化の動き、新型コロナウイルスの感染拡大や災害など、あらゆる場面で、建築がどうあるべきかの指針になる普遍的な概念だと思っています。そのバイオクライマティックデザインを実践するために必要な建築環境工学を学ぶには、目の前の光や熱・空気・エネルギーの現象を理解し、それを建築デザインの中に応用する必要があります。そのような設計ができるようになることをサポートする教科書として作ったのですが、10年前の当時としては、新しいコンセプトの本として、実務者の方々も含めて好評をいただいたことが、今回の改訂に繋がっています。本を購入してくださった皆さまに感謝です!

 

当時(10年前)のメンバーとも久しぶりに交流できて、懐かしい楽しい時間にもなりました。

さらに今回、新しい若手のメンバーにも加わっていただき、志を共有できたことも成果でした。

 

建物も、長く愛されながら使われ続けることが何よりの喜びですが、本も一緒ですね!

引き続き、「設計のための建築環境学」が愛され、読み続けられることを願ってます。