フルリフォーム物件
長く快適に住めるように内装・設備をすべて解体して新しく作り替えたりリフォームです。間取りも住まい手さんの生活に合わせたものにしています。
居住者:女性の単身者
<工事概要>
所在地:千葉市稲毛区
構造:鉄筋コンクリート造
専有面積:50㎡
工期:平成29年3~5月
デザイン・監理:(株)みっつデザイン研究所
施工:西本工務店(東京都足立区)
6月上旬の竣工を目指して、今週はクロスやさんががんばっています。
壁や天井は、テカテカせずしっとりとした印象ですっきりした壁に仕上げたいという想いがありました。
お施主さんとも相談して、今回はエッグクロスという卵の殻をつかった物を採用しています。
このクロスには、透湿性と消臭効果があるというのも採用理由のひとつです。
マンションのリフォームでは、断熱材はなるべく羊毛を使ったものを採用しています。
羊毛の断熱材には調湿性があるというのが魅力です。
戸建てに比べて窓が比較的少ないマンションでは、湿気がこもりがちです。
壁に調湿性を持たせることで夏も快適に過ごせることを自宅の生活で実感しています。
そんな断熱材の調湿性能を活かすのに大事なのが、壁の仕上げ材なのです。
塗装や塗り壁、透湿性のある壁紙を選ばないと、せっかくの断熱材の調湿機能を発揮できません。
そんなことからも、クロスの選び方が大事でした。
左の写真は床のフローリングを貼っている時のものです。
床は随分前に施工してあるのですが、張り終わった!と思ったら、
すぐに養生して見えなくなってしまいます。
大事な床が他の工事で傷がつかないように、保護しているのです。
最後の最後、竣工前のクリーニングの前にようやく床全体が見えます。
その時は、もうすぐです!
今回の女性の住まい造りの現場は、西本工務店さんに施工をお願いしています。
親方の西本さんを筆頭に、大工さんが床、壁、天井を作ります。
大工さんの工事と連携しながら電気屋さん設備やさんが要所要所で配管・配線工事に入ります。
いつものメンバーならではの、阿吽の呼吸で進めてくれるので安心です。
短期間で工事をするマンションの場合は、日単位で工事が進むので段取りよく進めるのことが大事です。
また、今回西本工務店にお願いした理由はもう1つ。
産休中だった女性の現場監督さんに復帰明けの第一仕事として関わってもらうことができました。
お施主さんも女性だったので、是非にと声を掛けさせていただきました。
最初は大変そうでしたが、2か月もたつと彼女なりの働き方のペースが出来てきたように思います。
ガンバレ!ママさん。
2016年の末から、50㎡のマンションの改修プロジェクトが始まりました。
同世代の仕事をもった女性の住まいです。
お話しをしていると共感するところが多々あり、どんどん住まいのイメージが沸いてきました。
今回のプロジェクトのテーマは、仕事と生活の心地よい共生。
主たる仕事場が職場であっても、
食事の用意をしながらちょとメール確認、
休憩したり仕事したり、掃除したり仕事したりと、
普段の生活の中に仕事が斑ら状に入り込みがちです。
せっかく自分だけの住まいを作るなら、
そんな生活のイメージがそのまま住まいの動線にできたら、
仕事と生活が心地よく共生できるなぁ・・・と考えました。
お施主さんとアイデアを出し合いながら、
居間⇔台所⇔寝室⇔仕事場⇔収納⇔玄関⇔洗面所と、
すべてのスペ―スがつながっているような間取りができました。
つながっていると言ってもワンルームではありません!
それぞれに専用のスペースを確保してありますし、収納もたっぷり取りました。
秘密は動線にあります。
50㎡とコンパクトな住まいながら、ちょっと面白い間取りになりました。
もちろんみっつデザインが設計していますので、断熱材と内窓はセットです(笑)
6月上旬の竣工予定にむけて、現在施工中です。