約20年前に新築した建物(※)の大規模修繕。コンクリートを劣化させる原因の1つは雨です。打ち放しコンクリートの場合は撥水剤が塗布され、雨水をはじきやすくなっていますが、年数を経てその効果が低下すると、雨がコンクリートの中に染み込むことで劣化を促進してしまいます。また、雨と一緒に埃も浸み込むことで表面が汚くなっていきます。
一部使用していた外壁の塗装も、色褪せが進み塗り替えの時期がきていました。
丁寧に作られ、かつ大切に使われている建物のため、目だった劣化はない状態ですが、賃貸を併用していることもあり、先手を打って、メンテナンスと美装を目的とした大規模修繕を行ないました。
<工事概要>
所在地:東京都練馬区
構造:鉄筋コンクリート造
工期:平成29年10月~12月
改修コーディネート:みっつデザイン研究所
施工:相羽建設
※ この建物の設計は、野沢正光建築工房で、みっつデザインの廣谷が前職時代に担当した物件です。
「女性に選ばれるアパートを目指す!」というコンセプトのもと、お施主さんと材料や色を検討し、
元の設計を大事にしつつも、外観の印象が変わりました。
新築時に丁寧に建物を造っておくと、手を入れていくことで何度でも新築のような体験ができるものです。